クリエイティブな仕事を始めるにあたって、避けては通れないのが「ポートフォリオ」の作成。
デザインや動画編集などの受注を目指すなら、自分のスキルを相手に伝える“営業ツール”として欠かせません。
でも、「聞いたことはあるけど何を載せればいいかわからない…」「初めて作るのは不安…」という方も多いのではないでしょうか?
当記事では、これからポートフォリオを作りたい人に向けて、基礎知識から具体的な掲載内容、活用方法までを丁寧に解説します。
ポートフォリオとは?意味と役割をわかりやすく解説

まずはじめに、ポートフォリオとはなんなのでしょうか?
ポートフォリオの意味と役割について詳しく解説していきます。
ポートフォリオ=“自分のスキルを可視化した作品集”
ポートフォリオとは、自分のスキルや実績を視覚的にまとめた「作品集」のことです。
たとえば以下のような形式が一般的です。
- Webデザイン → 作成したバナー・LPなどの画像+解説
- 動画編集 → 編集した動画のリンク+工夫した点の説明
- イラスト制作 → タッチ別に描いた作品+使用ソフトの情報
履歴書や職務経歴書では伝わりにくい「表現力」や「技術レベル」を、クライアントに一目で伝えるために使われます。
文字だけの履歴書では伝わらない
たとえば、あるWebデザイナーが企業に応募したとします。
履歴書や経歴書には「バナーを制作」「LPデザインに関わった」と書かれていても、実際にどんなクオリティかはわかりませんよね。
ですが、ポートフォリオに実際の制作物とその工夫点を掲載していれば、
「このデザイナーなら、うちの案件もお願いできそう!」と判断されやすくなります。
ポートフォリオが重要な理由は?案件獲得の“武器”になる!

見ればスキルが一目でわかる
クライアントにとって、ポートフォリオは「この人に依頼するかどうかを決めるための判断材料」です。
掲載された作品のクオリティ、ジャンルの得意不得意、使用ソフトなどを見て、仕事を依頼するか検討します。
つまり、ポートフォリオは営業資料としての役割も果たすのです。
クリエイティブ業界では“標準装備”
私はクリエイティブディレクターとして多くのデザイナー・動画編集者と関わってきましたが、
ポートフォリオがない人より、ある人のほうが圧倒的に印象が良いのは間違いありません。
「この人、どんなもの作れるんだろう?」という疑問にすぐ答えてくれるのがポートフォリオだからです。
実際にどんな内容を載せればいい?ジャンル別に紹介

ここからは、「ポートフォリオに何を載せればいいの?」という疑問にお答えします。
ジャンル別にポイントを押さえながらご紹介しますね。
Webデザイン・グラフィック系
掲載内容の例:
- 制作したバナー・Webサイトのスクリーンショット
- それぞれの制作目的やターゲット層
- 使用ソフト(Photoshop/Illustratorなど)
- 工夫したポイントや反省点
クライアントは「デザインセンス」「情報整理のうまさ」「指示への理解力」などをチェックしています。
動画編集・映像系
掲載内容の例:
- 編集を担当したYouTube動画のリンク
- 動画のサムネイル画像(印象が伝わりやすい)
- 使用ソフト(Premiere Pro/After Effects など)
- 編集で工夫したこと(テンポ/エフェクト/BGM選定など)
動画編集のポートフォリオは、「見せ方のセンス」と「構成力」が伝わるようにまとめましょう。
初心者が最初に意識すべきポイント

では、初心者の方がポートフォリオを作成するうえで、意識すべきポイントはあるのでしょうか?
ここからは、これだけは意識しておこう!というポイントを解説していきます。
「作品が少ない」でもOK!
「まだ実績がない…」と不安に思う方も多いですが、自主制作でも大丈夫です。
- 想定クライアントを設定した架空案件
- スクール課題や練習用に作った作品
- SNS投稿用のバナーや動画
数は少なくても、1つ1つ丁寧に解説を加えることで信頼感がアップします。
解説文を添えて“自分らしさ”を出す
単に作品を並べるだけではなく、
- 制作目的
- 使用ツール
- 工夫点/苦労した点
- 学んだこと
などを記載すると、読み手に「この人の考え方、丁寧さ」が伝わります。
ポートフォリオが活躍する場面とは?

応募・営業時に添付
クラウドソーシング(例:クラウドワークス、ココナラ)や、企業への応募時など、
「自己PRよりもポートフォリオを見せる」ことで印象が変わります。
提案文に「ポートフォリオはこちらです」とURLを載せておくと、閲覧率も上がります。
SNSやブログでも活用できる
自作のポートフォリオをGoogleドライブ・Notion・Folioなどで公開しておけば、SNSのプロフィールに貼ることもできます。
定期的に更新すれば「成長しているクリエイター」としての信頼性も高まります。
よくある質問Q&A

最後に、ポートフォリオを作成するうで、よくある質問についてまとめます。
気になっていることがあるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。
Q. 実績がないので載せる作品がありません…
A. 自主制作でもOKです。大切なのは「考えて作った」過程の可視化です。
Q. スキルが複数ある場合はどう見せればいい?
A. ジャンルごとにセクションを分けて整理しましょう。例:「デザイン」「動画」「ライティング」
Q. ポートフォリオの形式はPDF?Web?どれがいい?
A. Web形式(NotionやFolioなど)がおすすめです。URLで共有しやすく、スマホ閲覧にも適しています。
【まとめ】ポートフォリオはあなたの“営業マン”

ポートフォリオは、あなたのスキルや実績をクライアントに伝える大切なツールです。
「自分には何ができるか」「どんな作品が作れるか」を一目で伝える手段として、ぜひ早めに作成しておきましょう。
作品数が少なくても、自分らしい説明や丁寧な構成で、案件獲得につながる力強い味方になりますよ。
次回の記事では、実際にポートフォリオをどこに作るか(Folio/Notion/Canvaなど)といった「運用・活用方法」についてご紹介します!
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