前回の記事では、「ポートフォリオって何?」「なぜ必要なの?」という基本的な内容を解説しました。
今回はその続きとして、ポートフォリオを作るときのポイントや、実際にどんな場面で活用できるのかを詳しくご紹介します。
「作ったけどこれでいいのか不安…」
「いつ使えばいいのかわからない…」という方にも、きっと役立つ内容になっています。
自分のスキルを活かして仕事につなげたい方は、ぜひ参考にしてください!
ポートフォリオを作成する際に大切なこととは?

ポートフォリオを作るとき、ただ作品を並べればいいというわけではありません。
クライアントに「この人にお願いしたい」と思ってもらうには、自分の“強み”をどう伝えるかが大きなカギになります。
この章では、初心者でも実践しやすい「強みの見つけ方」や「押し出し方」について、具体例を交えながら解説します。
自分の“強み”を押し出そう
ポートフォリオで重要なのは、“あなたにしかない魅力”をしっかり伝えることです。
たとえば、同じようなバナーを載せていたとしても、「女性向けのかわいいデザインが得意」「シンプルでスタイリッシュなデザインが得意」といった違いがあるはずです。
強みを明確にすることで、クライアントにとっても「この人は◯◯に強いんだな」とわかりやすくなり、選ばれやすくなります。
「全部できます!」と伝えるより、「これが得意です」と絞るほうが、印象は強くなるのです。
強みのヒントは“褒められた経験”にあり
とはいえ、自分の強みなんてすぐに出てこない…という方も多いはず。
実際、自分が得意なことは“当たり前すぎて”気づけないことがよくあります。
そこでおすすめなのが、過去に褒められたことや感謝されたことを振り返ることです。
たとえば、
- 「服のセンスいいね!」とよく言われる人→デザイン感覚が強み
- 「提案のまとめ方がわかりやすいね!」と評価された→構成力や論理性が強み
- 「○○向けのコンテンツ作るの得意だよね」と言われた→ターゲット分析力が強み
というように、自分では意識していなくても、人から評価された行動の中に強みのヒントが眠っています。
実績が少なくても強みは見つかる!
「まだ案件を受けたことがないから…」と強みを語れないと感じる方も大丈夫です。
大切なのは“お金をもらったかどうか”ではなく、どんなことをやってきたか/できるかを言語化すること。
たとえば、
- 学生時代に趣味で作った動画
- 友人のために作ったバナー
- スクールの課題として制作したLP
こういった経験の中にも、「自分にとって得意だったこと」「自然にできたこと」があるはずです。
その中から「苦労せずに楽しくできたこと」「やりがいを感じたこと」を拾ってみましょう。
自分の中で「これなら任せて」と言えるポイントを見つけておけば、ポートフォリオの内容にも説得力が出てきます。
ポートフォリオの使いどころはどこ?活躍シーンを把握しよう

「せっかくポートフォリオを作ったけど、いつ使えばいいのかわからない…」と悩む方も多いでしょう。この章では、ポートフォリオが実際に活躍する代表的な3つのシーンをご紹介します。
どの場面で、どんな意図でポートフォリオを見せるのかを知ることで、より効果的な使い方ができるようになります。
基本は「相手に自分を伝える場面」
ポートフォリオは、自分のスキルや実績を見せるための“営業資料”です。
履歴書や自己PR文では伝えきれない「実際のクオリティ」や「センス」を、視覚的に伝えることができます。
つまり、「どんな人に、何を伝えるか」を意識して活用すれば、どんな場面でも効果を発揮します。
①案件応募・営業時
もっともポートフォリオが活躍するのは、クラウドソーシングでの提案時や企業への応募時。
このタイミングでポートフォリオを添えることで、提案内容に説得力が加わります。
ご提案にあたり、過去の制作物を以下のポートフォリオにまとめております。
ご確認いただけますと幸いです。
といった一文を添えるだけでも、クライアントの印象は大きく変わります。
②クライアントとの打ち合わせ時
打ち合わせや初回ヒアリングの場面では、口頭での説明だけでは伝わらないことが多くあります。
そんなときにポートフォリオを提示すれば、「こういう感じが得意なんですね」と一目で伝えることができ、打ち合わせがスムーズに進みます。
制作方針や方向性のすり合わせにも役立つため、商談ツールとしても非常に有効です。
③SNS・ブログ・ポートフォリオサイトでの発信
ポートフォリオは「見せたいときにだけ出す」ものではありません。
むしろ、常にアクセスできる状態にしておくことで、仕事のチャンスが増えるという側面もあります。
たとえば:
- SNSのプロフィール欄にURLを貼る
- ブログ記事の末尾に関連リンクとして表示
- NotionやFolioで“見せるためのページ”を作る
こうした運用をすることで、「この人に頼んでみようかな」と思われる確率が上がります。
ポートフォリオ活用で大切なのは“伝える力”

作品の数やクオリティだけではなく、「なぜこの作品を作ったのか」「どんな意図で工夫したのか」などをきちんと伝えることで、ポートフォリオはより価値のあるツールになります。
この章では、ポートフォリオを“伝えるメディア”として活用するためのコツをご紹介します。
ポートフォリオは、単なる作品集ではなく、「自分は何ができる人なのか」を伝えるためのツールです。
だからこそ、“伝える力”を意識して構成することが重要です。
とくに意識したいのは以下の3点:
- ターゲット(誰に見せるか)
- 表現(どう伝えるか)
- 意図(なぜこの作品を載せたのか)
たとえば、動画編集者であれば、「ショート動画で視聴維持率を意識してカット構成を工夫しました」と書くだけで、見せたいポイントが伝わりやすくなります。
よくあるお悩みQ&A

ポートフォリオに関して初心者からよくある質問をまとめました。
自信が持てない方や、作るのをためらっている方も、ここで一度不安を解消してみましょう。
Q.実績がない場合でもポートフォリオは必要ですか?
A.はい、必要です!
クライアントは“実績”ではなく“スキルと姿勢”を見ています。自主制作や練習作品でも構いませんので、丁寧に構成すれば立派なポートフォリオになります。
Q.強みがよくわかりません…
A.「人から褒められたこと」「やっていて苦じゃなかったこと」にヒントがあります。
日常の中にある“当たり前にできたこと”に目を向けてみてください。
Q.どこで作ればいいですか?
A.Notion、Folio、Canvaなどが初心者におすすめです。
無料で始められ、共有も簡単なので、まずは1作品から載せてみましょう。
【まとめ】強みを活かしたポートフォリオを適切に活用しよう

当記事では、ポートフォリオ作成の際に意識したい「強みの見つけ方」と、「実際にどこで活用するのか」について詳しくお伝えしました。
最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 自分の強みは「褒められたこと」「自然にできたこと」にヒントがある
- 実績が少なくても、自主制作をベースにポートフォリオは作れる
- ポートフォリオは、応募・営業・SNSなど、あらゆる場面で活躍する
- 伝える力(意図・工夫・表現)を意識して構成するのが成功のカギ
ポートフォリオは、あなたの“営業マン”として、案件獲得に直接つながる大切な武器です。
今回の内容をもとに、ぜひ「見せたい自分」を言語化・ビジュアル化していきましょう!
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